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アンカー 1

​名前の由来

自分が何者なのか、誰なのか、どういう人物なのか、本質は自分だけ知っている...けど自分は、知らないんだ。理解を拒んでいる、全てを。

子供の声が聞こえる

小さい女の子の声が聞こえる
その声は、「懐かしくて」「優しくて」「温かく」...少し震えている。
昔にそれを聞いたことがある。
幼い頃、自分は母を失った、男に捨てられて薬に溺れ、病気で死んだ哀れで優しい母を、死ぬ前に母は何か言っていた
けど覚えてもいないし、思い出したくもない。そんな、人が死ぬときの声と似ていた。

小さい手が触れる、温かい、いつもの感触

だけど思い出せない、大切な、大事な、いつも一緒にいて自分の一部のような存在を。

光りを、感じる。

「____!」

「__だ!!」

「成功だ!!」


白衣を着た集団とロボット達、さらに金ピカ頭の男が何かを言ってる
なんだこれは、自分は今どこにいる?何でここに?そもそもなんで?
疑問が溜まり続ける
白衣を着た男が告げる

「やあ君、手術は成功したよ、まあ、なんたって私たちが君の体を改造したんだからね、これは偶然ではない、必然だ」

手術?改造?話が読めない、そもそも手術は、こんなところでやるのか?手術というより修理をする施設な気がする
自分はロボットになったのか?いやいやそんなことは、な

なってる

「うわ!」

自分は施術台から転げ落ちる

「おいおい、君、手術は完璧だよ、だが安静にしてなきゃダメじゃないか...」

溜まった疑問があふれる

「おい!俺の体に何しやがった!てかここどこだよ!お前ら誰だよ!訳が分からねえ!」

白衣を着た男が言う

「なにって、改造手術でしょ?あなたが望んだことですよ?」

「はぁ?俺は望んでねぇ!俺は!俺は...」

       誰だ。

誰だ?誰だ?誰?昨日食べたものは?好きな物は?家は?家族は?
わからない
拒むように頭が痛くなる

「ふむ...これは...社長、どうやらショックによる一時的な記憶消失だと思います。」

社長?この金色頭がここの社長らしいが、こいつ人間なのか...?

「ああ、見ての通りだね...彼も困惑してるだろうし、ちょっと二人きりにしてくれないか?」

白衣を着た人たちが出ていく

「やあ実験体君、私はこのGCCの社長のジョージ ウォッカだ...ああ、突然だがいいお知らせと悪いお知らせがある、いいお知らせは実験が成功したこと!!悪いお知らせは、今...君は一時的ショックで記憶を失ってるんだ...」

記憶を失っている...?

「まあ落ち着いてくれ、君は、優秀な我が社の社員で、この強化人間プログラムに志願した第一号だ!まあ詳しい説明は後程させてもらうよ、私も忙しいのでね、今はしっかりと休み気持ちを整理するといい」
「君たち、彼を案内してやってくれ」

「はい、わかりました」

されるがままロボットに案内される

「なあ、ここって今どこなんだ?」

「私は、安心安全のGCC社のサポートロボットです。」

「なあ。あんた中身は人間なのか?」

「私は、安心安全のGCC社のサポートロボットです。」

「本当にロボットなのか?」

「私は、安心安全のGCC社のサポートロボットです。」

「それしかいえないのかよ...」

「ここがあなたの部屋です。安静にしてください。」

案内されたところは部屋だった

「ここは、これからあなたの部屋となる所です、そして今からあなたについて説明をいたします。何か質問ある場合はこちらの用紙に記入してください」

それから自分は、説明を受けた
今は、このGCCという会社の社員で、この肉体が半分鉄で出来てるのも、強化人間プログラムに志願したかららしい、家はここの社寮に住んでいて、家族はいないらしい...
自分は何者なのかも知らないし、そしてなにか忘れている気がするんだ、何か大切な何かを...
体を改造できるぐらい技術が発達してるんだし記憶を思い出させることだってできるはずだし...
まぁ、今考えても記憶が失ってるんだ、一時的なものらしいからあとからきっと思い出すだろう、今は取り合えず休もう。



少女が泣いてる

「おい、大丈夫か?迷子か?」

少女は、ただ泣いてる
目の前には墓が立ってる

「親、死んじまったのか...いやごめん、俺もなんか居ないらしいから...」

「親のじゃないよ。」

「え?...友達か?ペットか?」

「私の。」

「は?」

途端に世界が動き始める、空は燃えるように赤く、けど空気は凍るように冷たい

「ここは?城?...」

目の前には、さっきいた少女が血の上で蠢いている
腕と足は折れ、目は抉られ蛆のように這っている、誰かを探すように

「お兄ちゃん、なんで?なんで?助けてくれなかったの?なんで殺したの?」

「俺は、俺は、妹なんていないし殺してなんか」

「貴方が殺したの、私もお母さんもあなたが殺した。」

「俺は、そんなこと」

「貴方はそうやっていつも責任から逃れるのね、最低でいつもケンカばかりして盗みもして、お父さんがいなくなったのも貴方のせいよ、嫌気が差したのよ、あなたは出来損ないだものね、
貴方ではなくて私が先に生まれてくれば、お母さんも死なないで幸せだったの」

「俺は、俺は、」

「あの時だって助けてくれなかった、私がこんなになったのも貴方が助けてくれなかったから私は死んだの」

「俺は殺してなんか」

「お前は人殺しだよ」
「人殺しで」
「屑で」
「空っぽで」
「なにもない」
「人の心がないの」
「肝心な中身が」
「ただの蛻の檻」
「何もないなら醜い獣でも入れときなさい」
   ``俺``
「「「お前にはそれがお似合いだよ、」

      ・・・

「うわああ!...今のは...夢...か。」

あの少女は、一体誰何か、今の夢は何なんなのか
夢にしてはとてもリアルで、思うと腹の底から憎しみが出てくる
これまで経験しなかった吐き気と頭痛、それが強まるほどに憎悪が湧き出る
耐えようと力が入ると枕を破いてしまった。
這った布が力に耐えられず中に入った羽毛が飛び出る、その感触と共に強まる感情が薄まる
気が付くと部屋がめちゃくちゃになってした。
足りない
足りない
足りない
もっと、この感情を静めてくれ

~~~~~~~~~~~~

「やあオーリィ君、ところでプロジェクトの様子は進んでいるかね?」

「幹部様、来ていらしたんですね、彼は...」

「その言い方だと何かあったようだね?」

「いや、軍事テスト 体力テスト 負荷テスト でも群を抜いて好成績です。ですが...」
「彼は、はっきり言って異常です。体とかではなく...こう、精神的というかなんというか...」

「多少の精神的問題ならカウンセリングを受けさせたりさせるなどの対策をしてはどうだ?」

「いえそういう問題では」


戦闘訓練施設の扉が開く

「おい、次来ないのか?次はもっと強い奴よこせよ?あとよガキじゃねぇんだからよ、ゴム銃なんかじゃなくて次は実銃持たせろよ、な?」

「やあこんにちは、君が噂の実験体君かね?」

「なんだ?お前?次の戦闘相手か?」

「いや、残念ながらもうそういうことは引退した身でね...」

「じゃあてめぇなんだ?サンドバッグか?ちょうど玩具が壊れちまってよ、新しいのが欲しかったんだよなぁ?」

「この企業のお偉いさんだよ」

「ふん、俺は偉そうなやつは嫌いなんだよ、じゃあな」

「ふふ、元気な子だねぇ、邪魔して悪かったよ」

戦闘訓練に戻る彼を後目に話を続ける__

「まあ被検体は調子が良さそうじゃないか」

「しかし彼は、戦闘訓練において何かに捕らわれるように戦闘を続けてるんです、訓練をして寝ずに1週間経ってるんですよ!?
一週間寝ないで訓練なんて人間じゃない!彼の改造は肉体的な面です、精神的な面は何もしていないんです!このまま続けたら壊れてしまいますよ!いつか!」
「それだけじゃありません、この前の傭兵の合同訓練の時は、傭兵の首を嚙みちぎったんですよ?普通そんなことしないですよ!彼はイカれてます!」

「ふむ、ある程度の問題は許容範囲内だ、強化人間ならそれぐらいがいいぐらいだろう。」
「それでは引き続きプロジェクトをよろしく頼むよ...次は、失敗の無いように」

「...承知致しました。」


~~~~~~~~~~~~~

数発殴ったら壊れるサンドバッグ

数発殴ったら壊れる戦闘用ロボット

何回も何回も何回も壊しても壊しても壊して
けど
声は聞こえ続ける
いつも同じことを言って同じ夢を見させる
自分の中には自分じゃない何かがいて
暴力 痛み 苦しみだけがそれを薄れさせる
だけど声は完全には消えない
いつベッドで寝たかもわからない、気絶するまでトレーニングをし続け、起きたら床の上、そしてまた同じことの繰り返し
目の前にあるもの全てを壊し続ける、体を酷使し続け、戦闘訓練で片方の腕や脚を失って気づけば体の半分鉄がほぼ鉄になってしまった。
それは
自分が自分であるために、自分を失わないようにした結果だった

訓練をして数か月

仕事が来た

依頼内容は、町のギャング集団の処理と人質達の救出だ。
彼らはGCCの武器運搬車を襲撃して武装してるそうだ、前から手が付けれなかったが今回の襲撃で町の法が通用しなくなるぐらい力をつけたらしい
その俺らはそのギャング集団の始末、鎮圧、武器の回収らしい

「チッ...結局は、自分の会社の尻拭いを俺らにやらせるってことかよ...」

そういってると今回一緒に仕事に行く傭兵達と合流した

            
「おいおい、おめぇが噂の戌野郎?ってやつか?俺の知り合いの傭兵が首噛みちぎられて病院送りになったらしいけどよぉ
思ったより大したことねぇな?今回の仕事は、相当楽そうらしいぜお前ら!こいつみたいな腰抜けロボットがいるってことは!」

「「ギャハハ」」


周りの傭兵達は、俺をバカにしてるらしい相当な命知らずみたいだ

「GCCはちゃんと新しいサンドバック用意してくれてみたいだなぁ!しかも音声機能付きとはたまげたもんだなぁ!」

「あ?俺たちのこといってんのか?ぶち殺すぞテメェ!」

「できないことは言わないほうがいいぜ?そういうのは後々仕事が増えるんだぞ?」

舐めた態度をとった奴を潰そうとしたら割り込むように声が入る

「おい、ここでは傭兵達を呼んだはずだが...お前らガキみたいな奴がいるということは、ここは小学校かね?あ?」
「ここでは私が指揮を取る、つまり私の言うことを聞けないなら、即刻帰ることをお勧めしてやる、異論はないな?」

場が静寂する

「なぁ?この依頼ってギャングって始末って書いてっけど全員ブチ殺してもいいのか?」

「・・・私は指揮官だ、口を慎めよ?いくらお前がGCCの所有物であり傘下に入っていても貴様のような奴を今ここで仕事から降ろしても何も言われない立場にいることを忘れるな」
「まあ1回だけは許してやろう、だが次はないぞ?」
「それと、ギャングの生死は問わぬ、人質も必要ない、もう情報部が集めたからな...では他に質問はあるかね?」

「では、作戦開始!」

作戦開始とともに出陣する
自分は、傭兵達と一緒に裏に回り人質の救出とギャングの始末らしい

「おい、犬野郎、足引っ張んじゃねぞ」
「てめぇは人質見っけたらデケぇ図体活かして運ぶんだわかったな?」

「口が悪いのと顔以外とまともだな、お前」

「あ?うるせぇ!俺はロボットが嫌いなんだよ話しかけてくんじゃねぇ、てかお前じゃねぇ俺には名前があんだよ名前がよ、マークだ覚えとけロボット野郎になんか名前なんてあんのかよ?T-800とかか?ハッ」

・・・こいつよくしゃべるなぁ、しかも話しかけて来るなとか言ってお前が話し振ってるじゃねぇか。
名前か...呼ばれたことなかったな、いつも被検体とか実験体とか言われてて本当の名前で呼ばれたことなかったし犬野郎だしよ、名前...

「DOGでいい」

「なんだ?こいつ自分からイヌっていいやがったぜ!イカれた野郎だぜ!ワンちゃんだぜ!ワンちゃん!」

「あ?じゃあ、D.O.Gだ!ディー、オー、ジー!これでいいだろ!?」

「こら!」

すると仲裁するように女性が入ってきた

「貴方たちねぇ...いい加減にしなさいよ、今は依頼中よ、お話より人質の救出を優先にしてよ、もう」
「ごめんなさい、マークはあるロボット事件で家族を失っていて、それが原因で大のロボット嫌いで...ね、私はジェシーっていうのよろしくね、ロボットのお兄さん」

「俺はロボットじゃねぇ...もともと人間だしよ...たく」

小声で文句を言いながら振り返ると前に壁があった
いやそれは壁でなく2mを優に超える巨大な男が立っていた

「うお?!」

「オデ、マックス、よろしく」

「あ、ああよろしく...」

うるさい男にお色気女とデカ男、それにサイボーグか...
うまくいけるのか?これ...

探索を続けると
女たちの声が聞こえる

「たぶんここが人質の居場所ね、私たちは人質の命さえ守ればいいの、できるだけ素早く制圧するして退散するわよ」
「3...2...1...」
「GO!!」

ドアをブチ開け拳銃を向ける

「動ごかないで!」

「おいおい、こいつらマジかよ...子供相手に...糞野郎が!」

「貴方たち最低ね、」

「コイツら、殺そう」

「駄目よ、銃声音で聞かれるわ、サイレンサーでもつけとけばよかったわ...」

マークとジェシーとマックスが反吐を一斉に吐く
そこには、ズボンを履いてないギャング達、床でぐったりとしてる少女達、子供の体には強く縛られた縄と暴力の跡、

初めて見たはずなのに見覚えがあった、吐き気と頭痛、そして強い憎悪が湧き出る
まただ
殺さなければ
殺さなきゃ
殺さないと
殺せ殺せ殺せ

「なあお前ら人殺しなんだろ?人を甚振って嬲って殺して...」

目の前にいたギャングの男の頭をつかみ何回もたたきつける
1回
2回
3、もう壊れた 手加減したはずなのにすぐ壊れた、確かにいつもロボット相手で人間とはやったことはなかった。
壊れた頭蓋から中身があふれる

「おいDOG!お前何やってんだ」

「敵が来ちゃうわ!」

聞こえない

一人は、無理やり肋を引き抜き、その肋で何回も何回も串刺しにした
もう一人は脊髄をひねり出しその脊髄で首を切断した
もう一人は、引く肉のようにぐちゃぐちゃにして
もう一人は、もう一人は、もう一人は

気づくと血だまりと肉と骨と何かが目の前に散らばっていた。

振り返ると怯えた子供たちと怯えた顔した3人がいた

「貴方...うっ、おえぇ!」

「悪魔...ヒィ!!オデこわい!」

「DOG...お前...」

なんでそんな目で俺を見る、そんな目で見ないでくれよ
俺は守るって...守る?何を守った?怒りと憎しみで人を気づ付けて?子供たちが見てる前で?こんなことを

「「今の音はなんだ!!お前ら下へ行け!」」

「やばい!気づかれたわ!早く逃げないと」

「俺を置いていけ」

「何言ってるの!私たちはチームよ!一緒に逃げるのよ」

「友達ごっこは寄せよ、俺が怖いんだろ?マックスだって怯えてる」
「それに誰かが足止めしないと間に合わない、気づいてるんだろ?」

「...」

「はやくいけよ」

「おいDOGてめぇ!」

「行きましょうマーク!」

「あ?ジェシーてめぇこいつは怖ぇかもしんねぇけど俺たちはチームじゃねぇか!」

「チームなんかじゃねぇ!勝手に仲良しごっこに付き合わせてんじゃねぇ!ハゲ!」

「てめぇ俺が気にしてるところを!」

「行くわよ!マックス!マーク!」
「...頼んだわ。」

さっきからイライラする。
どいつもこいつも、自分にも
俺も人殺しで、お前らも人殺し、同じ醜い存在だ
憎悪が湧き出る
あの時も、いやいつもそうだった
乾き続ける
飢え続ける
満たすには

他人から奪わなければいけない

教えてくれ俺は何を求めてる、何を探してる、この声は?存在しない記憶は?

俺は何で存在し続けている?

同じ人間だろ?教えてくれよ。
同じ人殺しだろ?教えてくれよ。
同じ屑だろ?教えてくれよ。

もう一度触れてくれよ俺の手を

見つからないんだ


答えが。


~~~~~

「幹部様、こちら強化人間プロジェクトの実験データです。」

「やあオーリィ君お疲れ様、どれ...」
「ふむ、想像以上...いい結果が得られてよかったよオーリィ君、また``次``もいい結果を聞けることを期待してるよ」




資料ファイル

GCC武器輸送車を襲撃したギャングの鎮圧

武器を奪ったギャング達が更に力を付け町を襲撃人質を取り立てこもる
傭兵部隊により鎮圧、人質の無事を確認
強化人間の戦闘データ収集として
実験体1を出撃させる

戦闘データ

ギャングを最低50人殺害

遺体はどれも部位を破損しており
身元が確認不可能の遺体が複数存在

武器の回収
正面ルートは大体の武器を回収できたが
人質救出ルートの武器は修理不可まで壊れたものが多数存在

~~~~~~


「あの実験体、まだ動いてるぜ...」
「おいおい、いつまでトレーニングしてるんだよ」
「おい!実験体!お前宛にメッセージが届いてんぜ?」

うるせぇな、俺宛にメール?誰だ、覚えなんてないしトレーニングの最中だ

「後にしてくれ」

「まあ読めって、心までロボットになっちまったか?」

「...わかったよ、たく」

一体誰だ?俺に手紙なんて書く奴は?ラブレターか?
まじでピンク色のウサギ?かこれ...どういう趣味してんだよ...


おい!てめぇ!ちゃんとこれ見てんのか?俺様だ!マークだ!
元気にしてるか?ワンちゃん野郎が!俺様はめちゃくちゃ元気だ!ハハ!
けどあの日以降ジェシーもマックスも傭兵辞めちまってよぉ、
ジェシーはバーの歌手で、マックスはなんとネイリストだとよぉ!!あの図体でよ!
受けるぜマジ!今傭兵なんてやってるバカは、俺一人だぜ!ハハ!
さてと世間話はこれでお終いだ、あのこと気にしていないって言ったらウソになる。
けど全然いいんだ。あいつらこの仕事から足洗いたがってたし、ケジメがついてよかったんじゃないか?
ああ、文句を言いに来たわけじゃないんだ、俺さ、謝りたくて、最初は、あんなこと言ってすまなかった!
俺は、ロボットに家族を殺されたんだ、GCC製のロボットにさ、妹がいたよ小さくてかわいい俺の天使が、
けど俺はあの時何もできなかった、ロボットに怯えて家族を見殺しにしてまで生きたんだ。
その結果これさ、今になっても親を殺したロボット作った会社の仕事をうけながら生きている。
あとよぉ、お前、ジェシーの指示聞かずにお前暴れたよな!
俺、あの時お前に惚れたんだよ、そういう意味じゃねーよ!男としてだ!、俺は、あの時と同じような場面にいたのに
あいつらを殴ってやりもできなかった...腰抜け野郎だ...だけどお前は、違がった!
あのクズ共をぶっ殺してやってさ!爽快だぜ!恩多最高だ!
だからよ訂正する、お前は腰抜けでもロボットでもないちゃんとしたクズ共をちゃんと殴れる漢だ!
俺たちのパーティは仕事終わったらみんなで一発ワ~と打ち上げんだ!まあ今は一人だけどよ...
お前もパーティなんだから絶対来いよな!お前に直接謝らねぇと気が済まねぇし、お前も俺の髪に謝られねぇといけねぇからな。

PS 裏にサプライズだ
                                              マークより


裏をめくると、あの人質の子供たちの写真が載っていた
孤児院にいて笑顔で写真に写ってる
そしてこう書かれてる「DOGお兄ちゃんありがとう」


「おいトレーニング続けねぇなら片付けろよ実験体お前がずっと使うから電気代がバカにならねぇんだよ...まあそういっても続けるんだよなお前は...」

「いや、休暇だ、今から出かけてくる」

「は?異常事態か?お前がトレーニングもせずに休み?!しかもお出かけなんて...書類にかかないと...」
「あっ!待て実験体!片付け...」

「お前が片付けろよ、見てるだけの仕事なんだからよ、それと俺は実験体なんかじゃねぇ」


              「
D.O.G.だ。」



 

"DOG"

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