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アンカー 1

​惑星戦争の生き残り

被験者番号0331

​(演:rmg)

​「親しい奴らは皆、俺を残して自然に還っていった、寂寥と後悔だけが記憶に残っている

​データ

​情報部門による監査ログ

古い納屋の中で発見された人間体(透過検査により、完全な人間体ではなく機械部分が存在していることが判明した) 彼は、一世代前のヘルメットやアーマーを着用しており、所々に植物が融合しているような骸骨マークが描かれている。 彼は戦争中に受けたNM実験により、寿命および老化、代謝や排泄、免疫が大幅に改善されている。加えて、機械式の補助パーツにより骨格、筋力の強化や脳機能の追加により、身体OSチップが脳内に存在している。 身体OSチップは、M.B.T.Mにより誤作動を起こし、再起動の際に一部の記憶が破損、特に戦争中の出来事については、かすかにしか覚えておらず彼は部隊にいた仲間ですら覚えていない様子である。 彼を発見したのはGCC社であり、身体OSチップの解析と、現状生きていくための仕事の提供を条件に迎え入れられた。 彼は自分自身のチップ解析と、部隊仲間を探すために生きている。 

彼へのインタビュー内容

P.S. かつての戦争中、NMFに志願した男
  彼はNMF内部の研究に志願し、被験者として実験に参加した。
被験者番号0331として実験に成功し、その後はNM²Fに配属された。
NMFに関わる潜入任務および非常事態対処ユニットとして任務を任され、その部隊では個人仕様のヘルメットとアーマーが作成され特殊なマークが描かれた。


彼の話によると、彼は"ある戦争"に志願した別惑星の人間であり、ヘルメットやアーマーのマークはその時に所属していた部隊マークらしい。
彼の所属部隊名は、"NM²F" 生命と機械の両立を図り両派から盗み出した技術応用により創設された。マークはNMFがモチーフになっているらしい。

"ある戦争"は以後、戦争と書く。
その戦争は、惑星間での資源や食料の未来、なにより彼らの思想の異なりにより発生した。勢力は主に二種類に分類され、自然派と機械派の争い合いが生じていた。

自然を保護することが正義であり、工業化を進める機械派を非難する自然派 Naturalism Army
人類の進化を機械化で進め、より便利な暮らしを得るため自然を破壊するのは避けられないとする機械派 Mechanism Army

彼は NMF : Naturalized Mechanism Force として両派の完全崩壊を防ぐため、NAとMAの離脱者など中立派により均衡保持のために実験により設立された 部隊NM²F に所属していた。

NAとMAは平和解決のため、中立派の介入により両派関係者の密会によって、自然機械(NM)ナノマシンの発現により近年終戦を迎え、機械が自然を支え、自然が機械の動力源となることで両派は納得した。自然機械の応用により、人類の進化と自然保護の両立が可能になった。
かつての戦争で利用された施設は廃墟と化したが、未だに保存されている貴重品やかつてのデータは希少価値があり、それを求める者達も出てきた。
彼も終戦後はその一人であり、仲間たちと施設の探索中に、戦争時の機械派が作成した分子間瞬間移動装置(M.B.T.M)の誤作動により、彼はこの惑星の 座標 d3Nz , 古い納屋の中で発見された。

NMFは終戦と同時に 解体されることになったが、 彼とその仲間は、NMFが所有する 自然機械応用技術と彼ら自身が 処分されることを予測して、 秘密裏に惑星の衛星に 地下基地を建設し、裏社会の売人や 個人委託のみで、自然機械のオーダーメイドを受ける会社 NMCを、表面上は 衛星のテラフォーミングをしている資源発掘会社に見立て設立 GCC社の持つ裏社会コミュニティを 活用して、事業を発展させた。

NA研究について

NMF内のNAとMAの離脱研究者により、NMの研究が提案された。NMFはこれを許可した。
NA内部機密情報から参照、NAでは自然化活性物質 NM²の研究が行われており、モルモット実験によりモルモットのすべての生命活動の改善が見られた。
しかしNAのみでは物質抑制を行うことは難しく、モルモットは次第に氷漬けにされたように生命活動が遅くなり最後には完全に固まってしまった。

NMFはこの物質をMAのナノマシン技術との融合で物質抑制を行う計画を実行した。
その結果として、大部分は成功となったが生命スケールは成功率に反比例することが分かった。つまり、人間に対しての成功率はかなり低いという結果だった。(1/10)
実験に適応できなかった90人の志願者は、体の一部だけに効果が現れ栄養失調を起こした。(抗物質治療により緩和)

その後、NM²にはナノマシンの活動を抑制するある種の絶縁体が発見された。
絶縁体を取り除いた物質がNMであり、モルモット実験によりNM²よりも指数関数的に効果が倍増していることが判明した。
そのため人体実験はリスクが高く、NMFでは認められなかった。NMはあらゆる物質を自然化し、物質の寿命(半減期)の延長、原型の再生効果を示し、NAとMAはこの物質の発現により和解へと至った。
現在のNM残量は、初期残量の半分である。

NM²被験者について

実験に成功した者は長期の潜入任務や研究の対象とされ
NMFの非常事態対処ユニットとして部隊が設立された。

NM²Fと名付けされ、個人仕様のヘルメットとアーマーが作られた。これまでのNM²Fの活動はデータサーバーから消去されているが、ヘルメットとアーマーは軽量化されており
一部収納可能に作られているため、潜入任務と隠密行動に特化している。そのため、NAとMAに対してのスパイ行為や奪取任務に当たっていたとされている。

NMFはNAとMAに対しては中立の立場を保つため、すべての部隊にいかなる人間の殺害を許可していない。
彼らの部隊は、麻酔や気絶など何らかの方法で相手の無力化に成功している。その証拠に、旧NMF倉庫には小型麻酔銃に改造されたサイレンサーピストルのパーツが発見された。
NM²FはNAとMAの過度な攻防に対して戦争中期頃から妨害工作を行っていたとの噂もある。

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